65歳、第二の人生始めます!
—— 萩山 克彰  さん

文=多田 修(株式会社マルモット)この記事は「マルモット新聞98号」を再編集したものです。

この春、西淀川区役所を定年退職した萩山克彰さん。47年間の役所人生を区民のためにご尽力され、みんなから愛称”セブン”と慕われる萩山さんが抱く退職後の構想が素晴らしいと多くの支援者が集まっています。

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「元々は大阪市の職員として長年社会教育に勤めてきました。子ども達とキャンプファイヤーに同行したり、昔遊びを教えたり楽しかったです。12年前に人事で西淀川区に就任。60歳で一度退職ですが、再任用で65歳まで継続雇用していただきました。

西淀川区ではその間、一貫して生涯学習に関わらせてもらいました。移動がなく、一部署に居続けさせてもらえるのはごく稀で、西淀川区役所にはたいへん感謝しています。生涯学習を通じて様々な人に出会い、さらには区内に住む外国人との多文化交流など、私にとって区民の皆さんと出会えたことが本当に宝物なんです。だから私には退職後、西淀川区に恩返しをしたいという夢があります。

6月13日、出来島駅前で酒場『セブン』をオープンすることになりました。単なる飲食店ではなく、3つのコミュニティとしてコンセプトを掲げています。

1、私の息子の奥さんつまり、義理の娘の実家は宮城県最古の造り蔵、内ヶ崎酒造『鳳陽(ほうよう)』を経営しています。地酒が好きな方はご存知かと思いますが、鳳陽の美味しさを西淀川区で広めて東北の被災地と関西の橋渡しにできる鳳陽のアンテナショップにしたいです。

2、インバウンドに沸く大阪で、出来島商店会も昨年『インターナショナル出来島きら☆きら通り』と命名し、外国人との共生に乗り出しました。私も一緒に4カ国語対応のグルメガイド作成など、多文化交流に関わってきました。当店が外国人の情報交換の場として提供していきたいです。

3、介護予防に備えた大人の居場所です。笑いやコミュニティが認知予防に良いのはご存知の通りで、この店に来たらいつも誰かがいる、孤立しないさせない居場所を創りたいと、開店前にあたり4月1日に『一般社団法人介護予防トモ』を設立することになりました。賛助会員200人を目標に、今後は会員さんと一緒に知恵を絞って高齢者の居場所を考えていきたいです。高齢者のユーチューバーとして動画サイトにも配信していきますよ。

『鳳陽』『多文化』『介護予防』と3つのコミュニティから繰り出す酒場『kirakiraセブン』が西淀川区でのブランディングの一助となればと思っております」

大人たちの居場所 kirakiraセブン
6月13日(木)OPEN!
住所/西淀川区出来島1-13-2(阪神なんば線出来島駅下車徒歩1分)
営業/15:00〜21:00(お客さんがいる間は開店予定)
定休/日曜


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