御幣島芸術祭 みてアート2018が開催されます!
インタビュー
御幣島芸術祭総合ディレクター 山田龍太さん

文=多田 修(株式会社マルモット)この記事は「マルモット新聞93号」を再編集したものです。

今年で6回目を迎えるみてアート。もと歌島橋バスターミナルでは「御幣島芸術祭」と題して、全国からプロの新鋭アーティストをなんと総勢65組迎え、西淀川区発の大アートイベントが行われます。この大幅リニューアルした御幣島芸術祭を総合ディレクターとしてまとめるのは巨大絵本作家・山田龍太さん(30)。いまやメディアや全国各地のイベントで引っ張りだこの新鋭アーティストです。

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「私は幼少の頃からワクワクするようなことをカタチに表現するのが大好きでした。高校時代は吹奏楽部でしたが、自ら舞台美術を演出して演奏していました。大学卒業後は舞台美術を生業としていました。父が鉄工所を営んでいるのでものづくりのDNAを引き継いだのかもですね。

ある日、舞台女優を目指して上京した大学の先輩から『おもしろいプロジェクトを立ち上げるから東京に来い』と誘われました。主役級の先輩や吉本芸人が揃う凄いプロジェクトでした。おかげで東京での仕事が増え、3年前に拠点を大阪から東京に移しました。

私の得意とするスタイルは巨大なキャンバスに、絵の具でカラフルに描いていく絵本。しかも子どもたちと一緒に描く参加型ワークショップです。色は混ぜず、原色をそのまま塗るのにこだわっています。色を混ぜるより原色の方が子どもたちは喜びます。子どもたちの感性は純粋でシンプルです。楽しいものには寄ってきて、楽しくないものには寄ってこない。楽しいからイベントに足を運んでくれるのです。

あべのハルカスで12メートルの壁画を描いたり、東京ビッグサイトに出展したり、つい先日も万博記念公園の食のイベント『まんパク』に招待されて子どもたちと一緒に巨大絵本を描きました。来春には埼玉の宮沢湖で『ムーミン』のアミューズメントパークがオープンします。森の中を調和するテーマパークで森の素材を使った工房づくりをプロデュースします。

みてアートは昨年から参加し、今年は総合ディレクターを任されました。地元の子どもたちがたくさん集まる楽しいイベントというのが昨年の印象でしたが、せっかくものづくりの町というのなら、プロのアーティストを招へいして地元企業とタイアップし、新たなイノベーションになればと思い、今年はもと歌島橋バスターミナルのメイン会場を『御幣島芸術祭』と名付け、全国から新鋭のプロ作家を集めました。単にアーティストの紹介をするだけなら東京でやった方が需要があります。しかし、ものづくりの町・西淀でやる意味に新たな可能性を感じています。

ゆくゆくはグッドデザイン賞みたいなものを東京ではなくものづくり大阪でつくりたいですね。ワクワクをカタチに!」



みてアート2018「御幣島芸術祭」

会 期:11月1日〜5日
メイン会場:もと歌島橋バスターミナル(JR御幣島駅2番出口すぐ)
事務局:あおぞら財団(電話06-6475-8885)
まずはメイン会場のバスターミナルへご来場ください。ガイドブックをお渡しします。各会場で開催日や開催時間は異なりますので、ガイドブックにてあらかじめご確認ください。


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