勝手に命名！野里ハイボール

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SHOT BAR
GAILY MOON ゲイリームーン

　一言でハイボールといっても味はさまざま。して、こちらのハイボールはというと、ほんのりと果実味があって、ゆる～く甘みが続く。でもって口の中がとろりんとしたところをレモンの酸味がキュッ！仕事に家事に、疲れた体＆心をパッとリセットするのにもってこい。1杯700円也。

　そんなハイボールが飲めるのは、野里の交差点から塚本方面へすぐのバー。ドラッグストア『ウエルシア』の隣にある。バーと言っても、重厚なドアに閉ざされた「選ばれし者だけに入店を許す」風ではない。ガラス扉から中をのぞけば、老いも若きも男も女も、好き好きにグラスを傾けるアットホームなお店だ。

　そもそもここ、カウンターに立つ中川敬文（たかふみ）さん、貴美恵さん夫妻の自宅。アットホームに決まっているのだ。もともとお酒もバーも大好きで、自宅にバースペースまで作っていたというご主人。一念発起して1階を改装、今年3月にお店を開いてしまったというわけ。

ノーチャージなのもうれしいポイント。サクッと1杯もよし、じっくり腰を落ち着けるもよし。ビール党にはハイネケンをどうぞ。

夏場は自家製ミントで作るモヒートも。奥にはテーブル席もある。

好みや気分を伝えてカクテルを作ってもらうのもおすすめ。

　お酒は定番物を中心に幅広くラインアップ。中でもアイリッシュウイスキーが多めなのはご主人の好みによる。で、冒頭のハイボールもアイリッシュの「ブラックブッシュ」を使った一杯。お任せでハイボールを頼めばこれになる。シェリー樽とバーボン樽で熟成させたモルト原酒が使われていて、普段ウイスキーはあまり……という人にもふくよかで飲みやすい。

　バー自体が数少ない西淀川。野里となると超が付くほど貴重な存在。そこで楽しむ、疲れが吹き飛ぶハイボール。これぞここだけの味わい。勝手に野里ハイボールと命名したいと思う。